お知らせ

声変わりの影響で声の調子が安定しない、バンドの練習などしてもいいですか?

☆彡 声変わりで声の調子が安定しない。

 思春期に起こるカラダの変化のひとつが声変わりです。第二次性徴期(思春期)になると急激な変化をとげます。声帯のある喉頭も、男性は10~13歳くらい、女性は10~13歳くらいで変化します。もちろん個人差はあります。声変わり(こえがわり)はこの変化に伴って起こります。実際は男女ともその時期が存在します。女性の場合は余り目立ちません。
  •  男性の場合は喉頭が甲状軟骨中央部隆起(りゅうき)によって喉ぼとけを形成する
  •  女性は甲状軟骨は上下にのびる
女性は声帯の変化も男性よりは小さいのです。
 甲状軟骨が前後方向に長く伸び喉頭隆起(りゅうき)ができると、声帯もそれにつれて長く伸びます。楽器の弦の長さの関係と同じで、長くなった声帯は振動幅が大きくなりますから、発する声は低くなります。喉頭、副鼻腔など他の器官の成長に伴う変化や共鳴効果、呼吸量の増加などの要素が加わり声変わりとなります。
 思春期のカラダの変化は本人がついていけないほど急激だと言われます。身長の伸びが急すぎてカラダの節々に痛みを覚える人もいます。ヴォイストレーニングの中でもなかなか声のポイントが定まらず、かすれたり裏返ったりします。こんな場合は、大人の声が完成するまでのたいせつなステップです。ときにはもどかしくなったりすることもあるでしょうが、無理をしてはいけません。ハードなトレーニングも少しの間は避けて、のどを痛めないように細心の注意が必要です。
 変声期というのは2~12ヵ月程度という非常に短いものなので気が付いたら終わっていた、ということも珍しくありません。声の低音が安定してくるまで意識的な喉の酷使はやめましょう。